「熱と光」に寄せて!

今日、3月3日は「全国水平社」創立記念日。今年は101周年です。

当時の青年の姿を住井すゑさんは小説「橋のない川」で描きました。そのワンシーンから。

誠太郎 「なあ、秀ぼん。秀ぼんとこはお寺さんで、中学生やから差別なんかされんやろ」

秀昭   「ほんなことないで。お寺でも中学生でも、〇〇に生まれたら差別されるんや」

誠太郎 「そんな奴ら、どついたったらええねん」

秀昭   「孝やんやったらどうするねん?孝やんもどつくか」

孝二   「どつかん。わし、差別されるんやったら、勉強したる」 

※最後の幼い幸ニの言葉に「子どもにとって教育は取られも焼かれも失いもしない宝物」という思いが込められています。ちなみに誠太郎は阪本清一郎、秀昭は西光万吉、幸ニは架空の人物モデルである。