ジェンダー問題

 女子高校生の半数以上が「メディアは男女を平等に描いていない」と感じている。(ガールスカウト日本連盟「ジェンダーに関する女子高校生調査2019」)例えば、

・テレビ番組ではメインの司会者は男性が多く、女性はアシスタントである場合が多い
・女性のアナウンサーや俳優は容姿を重視されている
・ニュースでは男性スポーツの方が大々的に報じられる
・女性が被害者の事件では女性側が責められることがある

 また、文部科学省の調べでは、保護者から「女子なので4年制の大学に行かなくて良いと言われたことがない」90%、「女子は数学や理科ができなくてもよいと言われたことがない」89%という結果だが、実際は、女子の4年制大学進学率は49.1%であり、理数系では、男性に比べ6.8ポイント低くなっている。(2017年度「学校基本調査」)。

 こうした実態は、女子高校生の自己肯定感を低めて様々なことに挑戦しようとする意欲を削いでいると考える。子どもの早い段階から家庭・地域・学校で固定的な男女役割観をなくすジェンダー平等の教育を進めていくことが大切なことではないかと思う。