ストレス社会

 仕事や学業など生活に強い不安や悩み、ストレスを感じている人の割合は53.3%と、およそ2人に1人が日常的に強いストレスを抱えていることがわかった。(2021年、厚生労働省「労働安全衛生調査」)

 ストレスを感じる要因は大きく分けて次の3つと言われる。

 ①仕事や学業環境や待遇 ②その内容の質や量 ③人間関係

 ストレスを溜め込むと心や体に悪影響を及ぼすので、どのように対処すればいいのか、自分に合ったストレス解消法を知っておくことが大切である。一般的な解消法としては、 
 ①3R(レスト・リラックス・レクリエーション)。休養と運動と楽しみを意識する。   

 ②ストレッサーに働きかけて問題を解決する。場合によれば、その場からいったん離れる。

 ③自分の考え方や癖を知り、ポジティブな物の捉え方や見方に変えてみる。

 ④身近な人に相談するか、専門の相談機関などを活用して、ひとりで抱え込まない。

 日頃から頑張っている人ほど自分のストレス状態に気づきにくいため、早期の発見が大事だ。

 最近、「不安や緊張、焦りが強く、イライラしたり、怒りっぽい」「気分が落ち込み、やる気がない」「集中力がなく、ミスが増える」「人付き合いが面倒で避けるようになる」などの精神的症状や「肩こり、腰痛、頭痛など、体に痛みが出る」「寝つきにくく、夜中に目が覚める」「食欲がなく、逆に暴飲暴食をする」「めまいや耳鳴り、吐き気がする」「息苦しさや動悸がする」などの身体的症状があれば、早めに心療内科や精神科を受診することも大切である。