ディズニーランドに学ぶ

1 はじめに

 学校教育を担うのは教職員。「先生」が職場に誇りと働きがいを持つにはどうすればいいか。働きがいを持ちながら主体的・積極的に各自が日々の教育に打ち込むには何が必要か。人を育てる職場の「風土」「文化」をいかにつくり、どのように地域・保護者から信頼される学校を実現させるか。東京ディズニーランドの経営哲学にヒントがある。

2 ディズニーランドの驚き

〇場内にゴミが一つも落ちていない。(カストーディアル効果)

〇冬でも芝生が青々としている。

〇いつも、トイレがピカピカである。

〇毎日、同じナレーションなのに、いつも一生懸命できる。

3 一人ひとりがリーダーシップを持っているから!

〇お客の安全第一を考え、誰も手抜きをしないでいる。

〇手を抜こうとしないのは、誰もがリーダーシップを持っている。

〇「あの人のようになりたい」「もっとこうした方がいい」と意識している。

4 人は経験で育つ

○思いやりの心を持つ→包まれ感・所属感・認められ感。

○自分が模範となる→気になることはすぐに行動。率先垂範。

○叱る前に褒める→叱った後に必ずフォローする。

✖自分のことしか眼中にない。

✖言うこととやることが違う

✖直接注意しないで、陰で愚痴を言う。

5 人のやる気をどのように引き出すか

○見て覚えろでは人は育たない。

○パッション・ミッション・ビジョンを正しく伝え共有する。

○やる気が育つ目標・プログラムをつくり取り組む。

○仕事の優先順位をはっきりさせる。「迅速性」「確実性」 

〇礼を正し、場を清め、時を守る。

○笑顔、あいさつ、アイ・コンタクト。

○PDCAサイクルで仕事をする。

○困り事はないか。ロスやミスはないか。職場に公平感や納得感をつくる。

6 より多くの価値観を共有すれば、人間関係が良くなる

〇積極的な情報の発信と収集が大切。

〇個々人の仕事・健康・対人関係・趣味などを把握する。

〇共感・好感・親近感をもって接する。

7 仕事のレベルの高い職場の共通点

〇目的を明確にする。

〇それぞれの役割を分担する。

〇仲間意識を高め意思疎通を図る。