不登校

 大雨や地震などの自然災害が迫ってくるとき、森では真っ先に小鳥などの小動物が察知して逃げるという。不登校の子どももそうではないかと思う。自分の存在や命が侵害されると感じる子どもが学校に「行けない」のではないだろうか。

 問題は、不登校の子どもをやさしく包み込めない学校・家庭・地域の有り様にある。小鳥が危険をいち早く察知して飛び立つように不登校の子どもは全身で私たちにシグナルを送っている。

 私たちは、足のサイズに合わせて靴を選ぶ。デザインが素敵で色合いのいい靴であっても、自分の足に合わないと履かないように、子どもを学校の鋳型に合わすような教育ではいけないと思う。まずは、子どもの声に耳を傾け、子どもの願いを受け止めたい。「学校へ行くのが楽しい。」と思える、そんな学校が日本中に広がることを願う。