不登校

 文科省は、年間30日以上学校を欠席している児童生徒を不登校と定義している。小学校で約8万人、中学校で約16万人、高校で約5万人。(2022年度)全ての学校で不登校の子どもが増加している。

 国の方針としては、「①不登校支援で、必ずしも『学校に登校する』という結果のみを目標としない。②児童生徒が自ら主体性をもって進路に向き合い、自立することをめざす。③不登校という期間が重要な休息期間となる場合があるが、不登校によって生じる学習の遅れや進路選択の不自由などのリスクも念頭に置く必要がある」としている。

 不登校の要因は、①いじめなどの人間関係の軋轢②生活リズムの乱れ③学業不振④心身の疾病⑤家庭の貧困問題等が考えられる。対策としては、子どもと信頼的な人間関係を築き、子どもの自己肯定感を育てること。フリースクールなどを利用することで出席扱いになる場合もあること。適応指導教室などで個別学習支援を受け、スポーツや芸術、調理体験や自然体験などの集団活動を通じて子どもの「無気力」「不安」「自己否定」などのネガティブな気持ちを解消することが重要だと考える。

 自分に自信を持ち、友達と仲良く、快眠・快食・快便の生活リズムが安定することで「生きる力」が高まり、元気で楽しい毎日を過ごせるのではないかと思う。子どもの笑顔は、「わかる」「つながる」「健康である」ことから生まれる。