国際難民デー

 国連は、6月20日を難民の保護と支援に対する世界的な関心を高めるため「世界難民の日」と定めた。

 現在、1億人以上と言われる難民に対して日本は難民認定率1%未満。「難民を受け入れると治安が悪くなる」などのネット上での偏見もあって積極的な受け入れがない。ちなみにカナダでは、難民認定率62.1%、23万3801人を受け入れている。(2021年)

 「日本を訪れる外国人は年々増えているにもかかわらず、外国人の刑法犯は横ばい、もしくは微減です。くわえて日本には、観光や仕事など、命の危険以外の理由で訪れる人たちの方が圧倒的に多い。にもかかわらず、難民の存在だけを取りざたするのは合理的ではない」とフォトジャーナリストの安田菜津紀さんは指摘する。

 人口の急激な減少と国際化の波。難民と共に生きる「共生社会」の実現が求められている。