健康は、財産!

 年末年始に妻がインフルエンザになり、1週間遅れて私も罹患した。妻は38度を超える高熱に魘され、ベッドから起き上がることもできなかった。部屋を別にして食事などの看病している内に喉が痛くなり咳き込むようになったが、37度前後の微熱なので多少疲れが出ているのだろうと油断していた。

 しかし、咳が止まず、体もだるいので正月明けを待って掛かりつけの医院に走った。鼻の奥に綿棒を思いっきり突っ込まれた後、「インフルエンザの陽性反応が出ています」と、無表情に先生は検査キットの赤線を示してあっさり言った。「あぁ、やっぱりか!」と気持ちが折れそうになっていると、「大丈夫ですよ。このゾフルーザを2錠飲めば一日でウイルスは消えますから」と、にっこりと自信ありげに告げた。驚いたことに翌朝、ドクターの言う如く、体温は平熱に戻っていた。恐るべきゾフルーザ錠である。

 1830年から40年代に活躍したラルフ・ワルド・エマーソン(アメリカの思想家・哲学者)は、「健康は第一の富である」との名言を残しているが、仕事もお金も「健康」があってこその幸せ=「財産」だと、病気になってつくづく思う。「平均寿命」は男性81.05歳、女性87.09歳(2022年:厚労省)と、延びたとは言え、元気で生き生きと暮らせる「健康寿命」は、そこから10歳引かなければならない。

 「健康寿命」のためには、生活習慣の改善が重要と言われる。特に食生活の見直しが大切で、高塩分や食品添加物(合成着色剤、保存剤、防カビ剤など)の食事を避け、飲酒や喫煙等を控えることが望ましい。「人間、所詮は死ぬまで生きるもの。どうせ死ぬならやりたいように好きに生きるのが一番である」とは言え、できることなら健康で元気に、心身軽やかにニコニコと楽しく毎日を過ごしたいものだ。