児童虐待の実態

 児童虐待件数は21万9,170件(前年度より11,510件、5.5%増)で過去最多です。(こども家庭庁調べ、2022年度)

 内訳は、①心理的虐待12万9,484件(全体の59.1%)、②身体的虐待5万1,679件(23.6%)、③ネグレクト3万5,556件(16.2%)、④性的虐待2,451件(1.1%)となっています。 

 虐待と躾(しつけ)の違いについてよく問題になりますが、「子どもが耐え難い心身の苦痛を感じることであれば、それは虐待である」と捉えるべきです。

 保護者が子どものための躾と考えていても、子どもの心や体に苦しみを与え、成長を阻害する行為は虐待です。あくまでも、虐待かどうかの判断は子どもの側に立ってするべきものです。