児童虐待件数、過去最多
3月25日、厚生労働省は2023年度(令和5年度)の児童相談所が対応した児童虐待件数は22万5509件で、前年度より1万666件多く、過去最多となったと公表した。
虐待の種類は、心理的虐待(59.8%)、身体的虐待(22.9%)、育児放棄のネグレクト(16.2%)、性的虐待(1.1%)。加害者は、実母(48.7%)、実父(42.3%)、実父以外の父親(5%)などである。
背景に核家族化や地域の人間関係の希薄化、病気や貧困問題など、孤立して子育てのしんどさを抱え込まざるをえない家庭が多くあることなどが考えられる。次の項目に注意して児童虐待の早期発見と防止に役立てたい。
【子どもの様子】
① いつも子どもの泣き叫ぶ声、叩かれる音が聞こえる
② 極端な栄養障害や発達の遅れが見られる (低身長、低体重、急な体重減少等)
③ 季節にそぐわない服装をしている
④ 食事に異常な執着を示す
⑤ ひどく落ち着きがなく乱暴、情緒不安定、過度に緊張し視線が合わない
⑥ 気力がない、表情が乏しく活気がない(無表情)
⑦ 態度が怯えていたり、親や大人の顔色をうかがったり、親を避けよう とする
⑧ 家に帰りたくないそぶりがある
⑨ 誰かれなく大人に甘え、警戒心が過度に薄い
【保護者の様子】
① 地域や親族などと交流がなく、孤立している、支援に拒否的である
② 子どもの養育に関して拒否的、無関心である
③ 年齢不相応な養育(しつけ)を正当化する
④ 子どもに対して拒否的な発言をする
⑤ 気分の変動が激しく、子どもや他人にかんしゃくを爆発させる
⑥ 夜間徘徊などを黙認する
