礼を正し、場を清め、時を守る

 森信三さん(1896―1992年:哲学者 教育者)は、組織の基本は「礼を正し、場を清め、時を守る」ことと記されています。〈「修身教授録」〉

 先日、伊丹空港で感動したことがありました。空港のトイレがとても美しいことです。国の玄関は空港です。外国から来た人々は、日本の第一印象を空港のトイレから持つことでしょう。そして、帰国時も空港のトイレから旅立ちます。

 では、学校のトイレはどうでしょうか。校舎が古くても美しいトイレはつくれます。新しい校舎でも汚いトイレは残念です。キャンプ場の看板に「来た時よりも美しく」とありますが、毎日の学校生活でも「朝、来た時よりも、放課後は美しくして帰る」という意識を持てば環境は整います。要は、私たち一人ひとりの心構えの問題だと思うのです。

 今日も元気に、笑顔であいさつし、身のまわりを整え、時間を守ることから始めたいと思います。