子どもの交通事故

 静岡の浜松市で3月24日、小学生女児4人が軽トラックにはねられ死傷する痛ましい事故が起きた。加害者は78歳の高齢男性である。1年前の免許更新の認知機能検査では異常がなかったそうだが、古希(70歳)になった身としては「他人事」ではない。

 郊外への買い物などで自家用車を使うが、坂道や踏切の一旦停止、車線変更等に不安を感じる時がある。歳と共に周囲の状況が把握しにくくなっている。咄嗟の判断力や反射神経も確実に低下している。

 2020~24年間の交通事故による死傷者(歩行者のみ)は19万5433人で、7才が3436人と最多だった。その主な原因は、子どもの「飛び出し」「ひとり歩き」「横断違反」などで、ドライバーの不注意やスピード違反などによる。

 新学期の4月は重大事故が増加する時期だ。夜間走行時の交差点や横断歩道では細心の注意を払って運転しなければならない。春の交通安全運動が始まった。車の運転はシートベルトと共に気を引き締めなければと強く思う。

・気を抜かず 慣れた道でも みぎひだり

・まだ若い 過信慢心 事故の元

・老いを知り 己を知って 避ける事故

 ※「愛知県高齢者交通安全川柳」より