子どもの幸福度

 子どもの健康・生活・学力などを比較分析したユニセフの報告(2020年)によれば、日本は38カ国中20位、子どもの「精神的幸福度」はワースト2位である。日本の子どもは、「先進国の中で生活満足度が非常に低く」(37位)「自殺率が高い」(12位)実態が明らかになった。

 若者が結婚して子どもを持つことを躊躇う要因に、子どもの虐待、貧困、いじめ、ヤングケアラー等の問題があり、そうしたことが結果として出生率を下げ、少子化問題を招いているのではないかと考える。

 前野隆司さん(慶應義塾大学大学院教授)は、幸福度を高める4つの因子を指摘している。

1.「やってみよう!」因子
 夢や目標を持ち、それに向かって学び、成長しようすること。

2.「ありがとう!」因子
 家族やまわりの人を喜ばせたり、感謝の気持ちを伝えたり、親切にしたいと思うこと。

3.「なんとかなる!」因子
 「なんとかなる!」と楽観的に構えることで自分を認めること。

4.「ありのままに!」因子
 他人と比較せずに、自分らしく生きられること。