子どもの貧困

 日本の子どもの7人に1人が貧困状態にある。率にすれば1クラス(30人)に約4人の割合である。貧困とは、単にお金がなくて衣食住に困る「絶対的貧困」だけでなく、家族で旅行したり、習い事をしたり、食卓を囲んで食事するなどの経験や体験が乏しい「相対的貧困」状態をいう。

 子どもの貧困は、将来の夢や希望を奪い、自己肯定感を低くめ、他者への信頼を困難にする。子どもの成長に欠かせないものが3つある。それは、健康豊かさ安心だ。家庭の経済力で子どもの成長が左右される社会は、それこそ「貧困」ではないだろうか。