学生相談について

 少子化が止まらない。18歳人口は1992年の205万人をピークに2014年に118万人に減少し、2025年は109万人、2040年には70万人までになると予想される。一方、大学進学率は1992年の26.4%(54.2万人)から2018年53.3%(63万人)に増加し、大学・短大・専門学校を合わせると81.5%で「高等教育全入時代」の到来である。

 今日の大学の課題は大きく2つある。第1は、いかに入学者を確保して安定的な経営を維持するか。第2に極めて多様な学生(かつては学力的・経済的・特性的な要因で大学に進学してこなかった学生)を受け入れ、教育研究する学内体制を整えていくのかである。

 大学は「少数のエリートが学ぶところ」から「大卒が当たり前」になり、昭和世代がイメージする大学像とは全く違う姿になった。18歳人口減少と大学進学率の高まりで、大学は「生き残り」をかけた大激動期をむかえている。

 こうした状況から、様々な学生をサポートする学内体制を一層充実する必要がある。その一つとして学生相談活動は、学生の悩みや課題を聞き、その問題解決に繋げる「駆け込み寺」的な存在として重要な取り組みだ。学生の学びと生活を支援し、彼らの人間的成長を促す総合的な教育として学生相談活動の重要性は益々高まっている。親身に寄り添う「学生ファースト」の大学が求められている。