希望格差

 「5年後の生活の見通しも立たないのに、50年後の生活の心配ができますか」と、将来への希望を失う若者が増えている。

 上場企業を志望して叶わぬ大卒者が数万人。望んでいながら中小企業の正社員になれない高卒者は十万人、結婚できないフリーターが数十万人。東京一極集中で地方は疲弊し「格差社会」が深刻だ。

 お金や物で買えないものがある。それは、やりがいや生きがい、希望であり、元気で健康で安心して安全に暮らしたいという願いだ。その願いを実現するのは好きな仕事に就くことだ。時に失業は人格を破壊し、反社会的な行動に駆り立てる。高齢のニートを家族が支えられなくなったとき、その家庭はどうなるか。社会の不安要素になっている。