幸せの追求=人権

 大上段に「人権とは何か?」と考えると難しいが、一言でいえば「幸せの追求」と思う。誰もが生まれながらに持っている、人として幸せに生きていくための権利のこと。具体的には「自分の個性や能力を生かして働きたい」「健康で文化的な生活がしたい」など、元気で豊かに安心して暮らせる毎日が人権である。

 しかし、私たちの周りにはさまざまな人権問題がある。例えば、女性、子ども、高齢者、障がい者、同和問題、外国人、性的マイノリティ、インターネットによる人権侵害、職場のハラスメント、新型コロナ感染者に対する差別などである。 

 四季折々の草花があるように、人には個性という「持ち味=違い」がある。見た目や価値観など違いがあるのは「当たり前」のことだ。しかし、「自分とは違う他人」を排除し思い込みや先入観から偏見を持ち差別する。

 人権尊重は、自分とは違う他人を受け入れ、誰もが幸せに生きることを願うことだ。今一度、一人ひとりが人権について考え、行動する社会でありたいと思う。