弥生3月

 肌感覚は冬だが、草木が弥(いや)生(お)ひ茂る「弥生(やよい)」3月になった。日本一の生産地の長崎から頂いたビワの種から7年目。苗木がすくすく育って、柔らかい枝先に初めて小さな実がついた。

 孫娘の大好物がビワ。小学1年の彼女は今から楽しみにしている。寒い中でも生き物が命を増やし(ふゆ:冬)、その膨らみがパンパンに張る(春)ことから人々は希望を抱いて生きてきた。初夏を迎える6月末には、橙の大きな実がなることを願う。ビワも孫も日々成長している。