戦争と平和
子どもに「戦争」や「平和」について教えるのは難しいが、抽象的なことではなく子どもの生活に置き換えて話すことが肝心だ。例えば、「お腹が空いたらご飯が食べられること」「夜、安心してぐっすり眠れること」「お友だちと一緒に学校で勉強したり遊んだりできること」「自分の好きなことを『好き』と言えること」。これらができなくなる状態が「戦争」で、守られていることが「平和」だと。
2026年3月現在、アメリカとイスラエルによるイランへの軍事攻撃が続いていて、多くの子どもたちが犠牲になるなど極めて深刻な事態となっている。特にイランの女子小学校が攻撃されたという痛ましいニュース は、子どもの心に強いトラウマを与える可能性がある。まずは、遠い国で起きていることであり、今すぐ自分たちの生活が脅かされるわけではないことを伝え、安心させてあげることが一番だ。
その上で、「それぞれの国がお互いに守りたいものや考えが違って、長い間話し合ってきたけれど、ついに力(武器)を使って相手を従わせようとしてしまっているんだ」と、対話の失敗の結果と説明し、アメリカやイスラエルは「イランが恐ろしい核兵器を作らないようにするため」と主張しているが、それに対して「暴力で解決していいのか」と疑問を投げかけることだ。
中東での戦争は、私たちの生活にもつながっていること、イランの石油施設が爆撃され、ホルムズ海峡が封鎖さてれて日本の石油タンカーが通行できず、ガソリンや物の値段が上がるかもしれないことを伝え、「遠い国の出来事だけど、自分たちの生活ともつながっているんだよ」と話すことで、世界への関心を育むことである。
そして、「世界をすぐに変えるのは難しいけれど、私たちは身近な人と喧嘩をしても言葉で解決しようね」と、小さな平和を大切にする日々の行動に結びつけ、「困っている人たちのために何ができるか」を一緒に考える機会にしたいと思う。

