教員の働き方改革

 教育の主人公は、子どもたち。学校の力は、管理職のリーダーシップと教員のわかる授業や児童生徒指導等の実践。家庭や地域の力は、子どもの生活習慣の確立や安心安全の見守りの活動。教育行政の役割は、子どもの「学び」と「育ち」をしっかりサポートする条件整備や教員の働き方改革推進である。

 教員に求められる基本的資質・能力は何か。それは、第1に「子どもが好き」ということではないか。もちろん「好き」なだけでは勤まらないが、まずは子どもへの教育愛が出発であり、毎朝、恋人に会う気持ちで、胸弾ませて教室に行くのが教員だ。「先生!」と呼ばれて振り返ると、子どもの笑顔がある。その喜びに突き動かされて毎日働くのである。 

 教育は、「元気で賢く優しく、他人に迷惑かけないで、食いはぐれがない生活を送れる人になってほしい」という保護者の願いに応えることだ。子どもの自己実現と社会貢献に寄与するのが教育であり、子どもが元気に生きていくことへの限りない励ましが教育である。

 しかし、問題なのは、その教育に携わる教員の待遇が余りにも厳しいことである。働き方改革が叫ばれて様々な取り組みが行われているが、あまり功を奏していない。教員不足の現状がそれを物語っている。

 では、教員の働き方をどう改革すればいいのか?その答えは簡単明瞭だ。最善の解決策は、月々の手取り給料と教員数を2倍にすることだ。学級定数を20人にし、国の教育予算をもう1兆円増額すれば、どんなに現場の先生が意欲的に働けるものかと思う。結局、教育予算と教員数の倍増がすべてを解決する。そうすれば、教員志望の学生がうんと増え、優秀な人材を確保することができる。