教員不足の原因
2023年度の公立小学校の教員採用試験は、競争倍率が前年度比0.1ポイント減の2.2倍。中学校は4.0倍(前年度4.3倍)、高校は4.3倍(同4.9倍)でいずれも過去最低だった。小・中・高全体の倍率は3.2倍で34自治体の倍率が低下した。文科省の指導で一次選抜試験を1か月早めて6月中旬にしたが効果はなかった。
優秀な人材を確保するカギとなるのは、労働条件の改善だ。現行の教員働き方改革と言われる施策は「小手先改革」に見える。4%の調整手当を微増したり、行事の精選などの業務内容の見直しや授業時間を5分短縮しても現場の教員からすれば「何の有難み」も無い。
教員が働き甲斐のある職場にするには、手取り給料と教員数を2倍にすることだ。教育という仕事の魅力は3つある。第1は、子どもの成長を喜び、やりがいを持つこと。第2は、教育公務員としての使命感や専門性を持つこと。第3は、労働に見合う待遇が保障されることである。月の手取りが20万円の先生は「40万円」、30万円の先生は「60万円」、40万円の先生は「80万円」にすれば、おのずと教員志望率は高くなる。《低賃金で残業代の出ない働かせ放題》の職場環境が教員不足の元凶であると思う。
