東大阪市立布施中学校3年生の皆さんへ
昨年(2024年)11月に学校に伺ってみなさんに人権のお話をしました。真剣に聞いてくれてありがとうございました。みなさんはその後も校長先生はじめ学年の先生たちと人権について学びを深めましたね。先日、「人権学活」の意見や感想を読ませていただきました。それで、みなさんが卒業するにあたって是非、お話ししたいと思い書きました。
人権は一言で言えば「誰もが幸せになる」ことです。それは自分や他の人をリスペクトすることから始まります。リスペクトというのは、①自分を好きになる ②目的を持つ ③時間を大切にすることです。
1つ目の自分のことを好きな人は、自分に自信を持ち他の人を大切にします。自分のことが嫌いで自信の無い人は他の人を尊重できないと言われています。今一度、自分はどんなことが好きか(興味や関心)、何を大切に思うか(価値観)、何ができるのか(能力)について考えてください。すると自信と勇気が湧いてきますよ。人にも優しくなりますよ。それが「個性」になるのです。一人ひとり違っていいのです。自分色の光を放ってください。
2つ目の目的を持つというのは、自分は何をめざして生きるのかです。飛行機は目的地に向かって飛びます。目的地の無い飛行機は飛べません。皆さんも「どんな人間になるのか」という目的を持った時に意欲が湧き行動します。その時、人は成長します。部活で頑張った人は目的をもって一生懸命、練習に励んだと思います。体育会の徒競走もゴールが無いと、どこまで走っていいのか分かりません。卒業後の自分をイメージして「自分は何をめざして生きるのか」、「将来、どんな大人になるのか」を真剣に考えてください。
3つ目は時間を大切にすることです。人はいくつかの「宝物」を持っています。それは、「健康」と「お金」と「時間」です。中でも「時間」は誰にも平等に与えられています。一日は24時間=1440分=86400秒です。朝起きた時に誰にも与えられるものが「時間」です。人の一生は「時間」の連続と言えます。いくら健康でお金があっても「時間」を大切に使えない人は幸せではありません。「時間」をうまく使えなければ何も生まれないからです。みなさんは布施中学校で3年間という「時間」の中で大きく成長しました。そして、卒業後の一日一日の「時間」の過ごし方が将来を決めます。もし、一日に86400円もらえるとしたら、美味しいものを食べたり、好きな物を買ったり、楽しいことをたくさんするでしょう。その1円を1秒と考えてください。皆さんは等しく一日86400秒持っているのです。「時間」はお金と同様に無駄にするのはもったいないです。
最後に、「ひまわりの約束」(「STAND BY ME ドラえもん」主題歌 秦 基博さん)という歌の中に~ひまわりのような まっすぐなその優しさを 温もりを 全部 これからは僕も届けていきたい 本当の幸せの意味を見つけたから~という歌詞があります。人は幸せになるために生きるのです。それが人権です。人の幸せには3つあります。
①「してもらう幸せ」(赤ちゃんの頃)、②「できる幸せ」(小中学生の頃)、③「行う幸せ」(これから)です。他の人に何かできることを喜びとする幸せをめざしてほしいと思います。それでは、残り少ない卒業までの中学校生活を楽しく過ごしてください。
2025年3月 良き日 関西外国語大学 明石一朗
