株の高騰

 株の高騰が止まらない。バブル期(1989年)の3万円を超え、史上最高値の4万円台に突入した。失われた30年と呼ばれる日本経済は、本当に低成長とデフレから抜け出すことができるだろうか?

 株の高騰要因は、①米国の株上昇②日本企業の好業績③円安④日銀の金融緩和策見通し⑤中国からの資金シフトなどとされるが、庶民に株高の「幸福感」は無い。お金に余裕のある投資家は大儲けだが、物価高と低賃金に苦しむ庶民に恩恵が無く、富者との格差は広がるばかり・・・。加えて「政治とお金」を巡るやり場の無い怒りが充満する。

 庶民の知恵は、1円でも安いスーパー食材を求め、4月からの値上げに備え、花粉症に必需品のティッシュペーパーの使用枚数を節約することぐらいか(NHK「あさイチ」3月5日放送参考)。屋内では暖房器具は使わず厚着で過ごし、トイレは近くの公園や駅で済ますかだ。