睡眠について

 連休明けに身体の倦怠感や疲労を訴える人が増えている。夜更かしなどの生活リズムの乱れから寝不足になり、眠りをつかさどるメラトニンというホルモンの分泌が低くなることによるらしい。「一日25時間あれば、どうしますか?」と学生に問うと、「その1時間は寝ます!」と多くの学生が言う。「寝不足は健康によくないよ」と返すと、「大丈夫です。先生の授業で寝ていますから!」・・・。

 健康診断データによれば、睡眠が5時間未満の人は5時間以上の人と比べて1.36倍肥満になりやすいそうだ。また、睡眠が5時間以下の人は、1.32倍も高血圧になりやすく、2.51倍も糖尿病になりやすいという。

 いつもより睡眠が1時間短くなると、人への思いやりや親切心が低くなるということも指摘されている。睡眠をはじめとした日々の生活習慣の改善は、自分の健康だけでなく共生社会実現の基盤である。