短大1年生のみなさんへ

 桜の蕾が膨らみはじめ「がそこまで来てはる」今日この頃、A1クラスのみなさん、お元気ですか?実は、明石先生は、今年度をもって45年の教員生活を終えます。それで、何も言わないでみなさんとお別れするのも失礼ですので書きました。この1年間はみなさんとの「宝の出会い」でした。それにしても「あっ」という間の1年間でしたね。本当は、3月が来てほしくありませんでした。みなさんと別れるのが寂しく、つらいからです。みなさんとは、週1回のKGCベーシックスの授業で楽しく過ごすことができたことに感謝しています。

 みなさんへのお別れとして北川悠仁さんの「栄光のかけ橋」という曲を紹介します。北川悠仁さんは、「ゆず」のリーダーで、この曲をアテネオリンピックのテーマソングとして作詞作曲しました。ちょうど13年前に発生した東日本大震災の後、北川さんはメンバーの岩沢さんと共に、被害のあった地域を何度も訪れ、この曲を歌って多くの人々を励ましました。実は、北川さんにも辛いことや悔しいことがたくさんありました。「ゆず」は、今でこそ誰もが知っている有名な存在ですが、デビュー前は、路上ライブをしていました。その頃は、立ち止まって聞いてくれる人はほとんど無く、とてもつらかったとそうです。それでもいつか、自分たちの歌が、誰かに届くと信じて歌い続けました。すると、少しずつ、人が集まってくれるようになったのです。歌の中にこんな歌詞があります。

 ―いくつもの日々を越えて、辿り着いた今がある。だからもう迷わずに進めばいいー

 ふり返って、「傷ついた経験は、過去の栄光よりも、ずっと大きな宝物だ」と北川さんは言います。何ごとにも、希望を持ってチャレンジすることが一番大切なのですね。みなさんは、短大生活の中で、学ぶ楽しさ、部活で汗を流す大切さ、仲間との友情、アルバイトでの社会体験など、たくさんの「自分の宝物」を見つけたことと思います。 

 最後に、みなさんに、3つお願いをしたいと思います。

 1つめは、家族の方々に感謝しながら、これからの人生を歩んでほしいことです。みなさんが、短大で学べるのは、お父さん、お母さん、家族の方々のお力があるからです。みなさんが短大に通う間、おうちの人は、大きな期待と共に、様々な心配や苦労をしています。自分をあたたかく見守り、親身に支えてくださる家族の方々に感謝しながら学んでほしいと思います。

 2つめは、将来、日本や世界のために役立つ人になってほしいことです。みなさんが成長できるのは、家族の人はもちろん、指導してくれる先生、仲良しの友だち、地域の方々など、周りの人々がいるからです。これらの人々に感謝して、これからの社会に自分は何ができるのかを考え行動できる人になってほしいと思います。

 3つめは、たった一度切りの「自分の人生」を悔いのないように生きてほしいです。生きて行く上で、本当に大切なものは目に見えません。空気や時間、人の愛や命などがそうです。それらは、無くして初めてその大切さがわかります。コロナの時期を過ごした私たちは「当たり前」の日常がどんなに大切なものかを痛感しました。私たちの命には限りがあります。命というのは自分に与えられた「時間」です。限りある自分の「命の時間」を無駄にしないで生きてほしいと思います。尊い自分の命を使うことを「使命」と言います。

 春からA1クラスはセカンドステージに向けてスタートします。新しい素敵な先生との出会いも待っています。これからも大いに自分の力を高め、「夢」「希望」「志」を持って進んでくださいね。期待しています。

 それでは、バイバイ! また、お会いしましょう!                               

 2025年3月8日  関西外国語大学短期大学部 教授                                    

 A1クラス 担任 明石一朗