笑いは人権

 赤ちゃんの笑顔は「エンジェル・スマイル」と言われ、心身の「安心」「安全」のサインである。乳幼児が笑うのは、よく寝て、お腹が満たされ、おしめが汚れていない時だ。

 動物の中で人間だけが笑うと言われる。井上 宏さん(関西大学名誉教授)は『笑い学のすすめ』の中で、人間が笑うのは、個体として元気に生きる(病気や悩みなどを自然治癒させる)ためと他者と生きていくために親しみや心を合わせるのに必要だからと述べている。

 人間の暮らしは、様々な人間関係の中で営まれており、その関係が壊れかけたり壊れたりしたら修復の努力をしなければならないし、緊張や対立が起こりそうなら、避ける努力もしなければならない。そのための親和作用として「笑い」が役立っているのだ。まさに「笑いは人権」であると思う。世界中に笑顔が広まれば戦争は起きない!