笑育
笑い×教育=笑育(わらいく)が注目されている。学習者が「楽しい」と思うことから学びが深まる。笑いと教育が組み合わさると無敵だ。学びの方程式は、面白い×わかりやすい×役に立つ=意欲の向上。
何事も興味関心から心が動く。好奇心は学びの基である。笑育プログラムでは、コミュニケーション力や発想力や創造力や協働力を高めることをめざす。まさに、学んだことが行動につながるアクティブラーニングである。自分の気持ちや考えをうまく伝えられなかったり、人前で話すのが苦手な子どもが、ネタづくりや他者とのやり取りを通じて表現力や問題解決能力や自己分析能力を身に着けていく。
複雑化する現代社会を笑いを通じて「生きる力」の育成が求められている。そこで、日々の授業で生活の中の「笑い」を導入しているものを紹介したい。
・新婚時代は妻と手と手を取り合って歩きましたが、あれから40年。今ではわずかなお金を取り合って暮らしています。
・この頃は、話も入れ歯もかみ合わず、減っていくのは、お金と髪の毛、まったく減らないのは疲れです。
・商店街に面白い喫茶店があります。店の入口に「年中無休」とあるのに(火曜日定休)と書いています。
・居酒屋の店頭に「犬注意!危険」という看板があるので、「これは怖い」と思って入ると、一匹の老犬が寝ています。思わず「大将、犬注意、危険てこの犬ですか?」と尋ねると「そうですねん。お客さん。みなさん、この犬につまずいて、よくこけますから」とのこと。「なんでやねん!」。