紫陽花
紫陽花の特徴は、育った場所によって花の色が変化することだ。そのメカニズムは、土の酸度と花に含まれる色素が関わっている。紫陽花には「アントシアニン」と呼ばれる色素が含まれていて、この色素が花の発色を決める。
土にアルミニウムが多く含まれているとアントシアニンと結合して青色になり、逆に少ないと薄紅色やピンク色になる。
土壌によって花の色が変化する紫陽花は、生活環境によって自己形成される人間と似ていると言える。植物が育つ3大栄養素は、「窒素・リン酸・カリウム」だ。窒素は、光合成の働きを助け、茎と葉の成長に大きな影響を与える。リン酸は、開花や結実を促進し、発芽や花芽を良くする。カリウムは、根の発育を促したり、病気などに対する抵抗力を高める。
では、人間の成長に欠かせない3大要素と言えば何だろうか。それは、①学び、②健康、③人間関係と思う。個人の資質能力に言い換えれば、①かしこさ、②たくましさ、③やさしさである。