酷暑の日々

 昨晩、夜中に目が覚めた。熱湯のお風呂に浸かってうなっている夢を見ていた。小刻みに体が震えている。これは、熱中症にかかったか。おトイレに立って、しばらく床に体を張り付けて様子を見た。その内にドキドキも落ち着いてきたころ、隣室から妻が心配そうに「どうしたん?」と声をかけてくれた。

 妻曰く「お父さん、エアコンが暖房になってるで!」思わず、「えっ!!」と声が出た。冷房のつもりが暖房になっていたのだ。同じ28度設定でも暖房の28度は「とても暑い」。

 疲れもあるのかと心配になって市民病院に行ったところ、内科の先生、曰く「明石さん、血液検査も胸部レントゲンも異常なしです。酷暑の日々ですから疲れがたまっているのでしょう。お大事に」。そう言われて少し気分が軽くなったが、妻、曰く「お父さん、どこも悪くなくてよかったね。でも、頭の方が加齢で悪くなると怖いから気を付けてね。エアコンのスイッチは冷房やで!」と念を押された。まったく顔と頭が良くなる薬はないものかと、妻に言うと「そんな薬はないわ!」と、クスリと笑われた。