集団避難

 29年前の1月17日、6434人が犠牲になった阪神・淡路大震災。あの時の記憶が能登半島地震の被災者の方々に重なる。2週間以上を経た今も被災地では再開のめどが立たず、輪島市の中学生の「集団避難」が始まった。

 約2カ月間、家族と離れて市から100キロ南にある白山市の施設で約250名が集団生活を行う。しかし、市内の中学生の半数は地元に残る。3年生は高校受験の季節。先の見えない被災状況の中、二次被害防止と子どもの教育保障を怠ってはならない。