5月から、なぜこんなにも暑いのか!

 最近の気候が非常に暑いのは、主に長期間にわたる地球規模の要因と、日本付近で発生している一時的な要因が組み合わさっているためだ。

 長期的な要因としては地球温暖化である。人間の活動により二酸化炭素などの「温室効果ガス」が増え、宇宙へ逃げるはずの熱が大気中に閉じ込められていることが根本的原因である。人口が密集する都市部ではアスファルトやコンクリートが多く、エアコンや車の人工的な熱がこもりやすい、いわゆる「ヒートアイランド現象」がある。

 日本特有の要因としては、湿った暖かい太平洋高気圧の上に、上空高いところのチベット高気圧が重なる「ダブル高気圧」現象がある。これにより日本付近が2層の布団をかぶったような状態になり、非常に強い日差しと下降気流によって気温が急上昇する。また、日本の上空を流れる「偏西風」が通常よりも北側に蛇行したことで、南からの暖かい空気が日本を覆いやすくなっている。そして、赤道付近のインド洋の海水温上昇が遠く離れた日本に影響を与え、高気圧の勢力を強める「ラニーニャ現象」も要因となっている。