インターネットの人権侵害

 インターネット上で個人に対する誹謗中傷やプライバシー侵害などの人権問題が後を絶たない。ネットいじめや特定の民族や国籍の人々を排斥するヘイトスピーチ、同和地区の動画投稿など様々な人権問題が発生している。

 差別的な言動がいったんネットに流出すれば、画像のコピーが拡散し、回収することが極めて困難となり、被害者は永きに渡って苦しむことになる。最近、芸能界でも、フワちゃんがタレントのやす子さんに対してSNSで不適切な投稿を行い、謝罪したものの活動を休止する事態に至っている。

 インターネットはとても便利なコミュニケーション・ツールであるが、相手は生身の人間であることを自覚して、互いの人権を尊重することが重要だ。また、匿名であっても発信者情報の開示請求手続等により発信者を特定できることから無責任な書き込みはしてはいけない。

 インターネット上の人権侵害を防ぐために、次のことが大切である。

 ①書き込みが不特定多数の人に見られる可能性があるということを意識すること

 ②他人を誹謗中傷する内容を書き込まないこと

 ③差別的な発言を書き込まないこと

 ④安易に不確かな情報を書き込まないこと

 ⑤他人のプライバシーに関わる情報を書き込まないこと