学校とは

 学校づくりは、人づくりに尽きる。先人は、それを「教育は人なり」と言った。森信三氏は「教育という仕事は、相手の生命に火を点じて、これを目覚めさす点にあり、それはまた相手の人間を、真に主体的に自己を確立させることだと言える。それは、教師自らの主体的生命に生きることによってのみ行われる。」とした。(『教師のための一日一語』致知出版社)

 学校は今、空前の教職員「総入れ替え期」を迎えている。管理職に求められるのは、学校組織の改革力である。中でも、経験の浅い教職員を「一人前の先生」にどう育てるかは喫緊の課題だ。

 それにしても大阪の先生が不人気である。理由ははっきりしている。在阪の大学へ、最近は東京や神奈川から「青田買い」に来るらしい。学生への殺し文句が「東京は給料がいいよ。」であるらしい。こんなリアルな話を知り合いの教授がため息交じりに話してくれた。

 しかし、そのような状況下でも大阪の学校現場にやってくる若い先生は「やる気」がある。みんな子どもたちが大好き。昼夜を厭わず「子どものために」を合言葉に汗も涙も血も流す。これからは、「第一線の戦力」として彼らをどう育てられるかが「現場力」だ。

 子どもは様々な顔を教師に示す。幼さも狡猾さも。時に悪いことと思いながらも友だちの気を引きたいがために「ネット」を使って個人情報を流布したりもする。

一昔前では考えられない「問題行動」である。しかし、子どもの行為に及ぶ原因や背景は必ず存在する。共通しているのは大人の愛情不足から来る人間不信だ。

OECDは、生きる力の基礎となる「キ-コンピテンシ-」の育成が重要であると指摘した。価値観の多様化とグローバル化の進展の中で子どもたちの生活が変容する。教師もそれに対応する力をつけなければならない。

キーコンピテンシーの3要素は、①知識や情報を活用する力、②異質集団の中で協働する力、③目標を設定して自律的に活動する力である。

簡単に言えば「やる気・根気・元気・・・そして、陽気」であることだ。どんなことがあってもめげてはいけない。