ボクシングの日

 1952年(昭和27年)5月19日、フライ級の白井義男さんが世界チャンピオンのダド・マリノ(アメリカ)に勝って日本初のチャンピオンになった。これを記念して2010年から5月19日を「ボクシングの日」と定められた。その後、白井選手は4度の防衛を果たし、戦後の日本人に希望と勇気を与えてくれた。

 エンターテインメントの力はすごいと思う。先日、宝塚歌劇団「雪組」公演を観賞した。『Lilac(ライラック)の夢路』と題するミュージカル・ロマン劇で、19世紀初頭のドイツを舞台にライラックの花が咲き乱れるドロイゼン家の5人兄弟が鉄道産業を発展させる物語である。

 後半の『ジュエル・ド・パリ!!』-パリの宝石たち-も総勢100人のレビューダンスも圧巻だった。ラインダンスは100回以上続いた。プロの演技に日常の喧騒から解放されてひと時「夢」の空間に癒された。そのエンタメ業界が揺れている。J事務所前社長の性的虐待問題や歌舞伎俳優の猿之助さんの自殺未遂事件等だ。芸能界の「人権問題」が、今、クローズアップされている。