教員の資質
教員の意識調査によれば「教員になりたい」理由の1位は「尊敬や憧れる教員に出会ったから」、2位「教えることが好きだから」、3位「子どもが好きだから」である。また、「教員としてやりがいを感じるとき」の1位は 「子どもの成長が感じられたとき」、2位「子どもの笑顔をみたとき」、3位「子どもと感動を分かち合えたとき」である。(「教員の意識に関する調査2022」:ジブラルタ生命保険㏍)
教員の仕事の基本は、やはり「子どもが好き」ということと思う。そのためには、①子どもに対する愛情と使命感(温かいまなざしと励まし)②仕事への情熱と誠実さ(熱意・見識・行動力)③厳しさとやさしさの両方の愛情である。教育的指導は、愛情と信頼があれば子どもにしみこんでいく。
コンラート・ローレンツ博士(オーストリアの動物行動学者ノーベル賞受賞者)は、「人間は、自分の好きな人、しかも尊敬する人からのみ文化・伝統を受け継ぐことができるようになっている」と言っている。
教員に求められる資質としては、①よく学ぶ先生が、よく教えることができること②自信をもって心身の安定感をもつこと(自己管理、食事・運動・睡眠等)③人間的な暖かさと協調性をもつこと(ユーモア・気配り) ④社会的な常識と責任感をもつこと(礼を正し、場を整え、時を守る)と思う。