真実・公平・正義

 今の世の中「甘い、ゆるい、だるい」風潮があって本気で子どもを叱れない大人が増えている。「公共の場で騒ぐ」「自転車を二人乗りする」「たばこを吸う」「道を広がって歩く」「ゴミをポイ捨てする」「あいさつをしない」「掃除を真剣にしない」「時間を守らない」「乗り物で高齢者に席を譲らない」など、そうした子どもの行為に「見て見ぬふりをした」大人が60%以上もいるそうだ。(日本PCA教育振興会(親と市民の会)調べ)

 子どもの問題行動を叱るのは大人の責任で教育である。叱るのは、エネルギーのいることである。双方に波風もたつ。しかし、「叱らない」「叱れない」現状はどうだろうか。その理由の一つに「子どもの頃に叱られたことのない」大人が多くなり、どう叱っていいのかがわからないとか、叱るべき価値基準がないことが考えられる。「これは絶対に許せない!」という基準や物差しがなければ叱れない。

 なので、「人としてしてはいけないルールやマナーやモラル」を明確にすれば叱ることができるのではないか。例えば、「ウソをついてごまかす」「人の物を盗む」「命を傷つける」これらのことは、人として「してはいけない」ことだ。これらの行為に及んだ時に、見過ごされたり、甘やかされたり、きちんと叱られないと規範意識が欠如する人間になる。そして、あっという間に社会が乱れる。逃げない、隠さない、誤魔化さないことだ。「あかんことはあかんねん!」という大人社会の共通認識が肝心である。

 学校づくりは、「挨拶の励行、掃除の徹底、時間の厳守」と、教育学者の森信三先生がおっしゃった。この3つが守られないと、学校はすぐに荒れる。より良い社会生活を維持・継続・発展させるには「日々の子どもの様子を気にかける」「何かあれば、みんなで情報を共有する」「気持ちをそろえて指導に当たる」ことである。 そして、常に叱るも褒めるも「子どものために」という愛情を内外に放出することだ。損得・勝ち負け・好き嫌いが横行する昨今だが、真実・公平・正義の価値観を今こそ教育の根底に据えたいと思う。